好調の日本(世界ランク7位)が、初の8強進出に王手をかけた。大阪大会の初戦でオーストラリア(同35位)にセットカウント3-1で勝ち、通算7勝2敗とした。8日カナダ戦(同14位)に勝てば、予選2試合を残して上位8カ国(16カ国中)による決勝大会(20日開幕、イタリア・ボローニャ)の進出が決まる。

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超満員の大観衆の前で、日本が初のファイナルへ前進した。西田有志の強烈なスパイク、石川祐希のジャンプサーブなどが決まり、流れをつかんだ。力強さと柔軟さを織り交ぜつつ、関田誠大のトスワークから得点を重ねる。第1、第2セットを連取。接戦になった第3セットこそ落としたが、世界ランクで下回るオーストラリアに力の差を見せつけた。

主将の石川は「サーブの調子が非常にいい。逆にサーブにミスが出た第3セットは取られてしまったので、修正して次のカナダ戦をしっかり勝ってファイナル進出を決めたい」。コロナ禍で国内で国際大会が開催されるのは19年W杯以来。満員の観衆での試合が久しぶりとあって、西田は「まだ(観衆が)声を出せないですけど、ホームでやれるのはうれしかった。次もいいバレーを見せたい」と話した。8日カナダ戦に勝てば初の決勝大会進出。24年パリ五輪へ勢いをつける。

 

▽石川祐希 (オーストラリアは)世界ランキングが僕たちよりも下にいるので、絶対に負けるわけにはいかなかった。サーブが走っている時は取れているが、サーブミスがある時、第3セットを取られてしまった。修正して次に臨みたい。次のカナダ戦をしっかり勝って、ファイナル進出を決めたいです。

▽西田有志 (失った)3セット目にスパイクミスが目立ってしまった。もう1回、ギアを入れ直す必要がある。次、こういう試合をしていたら、こういう(勝てる)展開にはならない。(有観客で)ホームでやれているのはうれしいですし、久しぶり。(今後も)勝つ姿を見せたい。

 

【バレー】石川祐希、西田有志ら日本が豪州下し初8強王手 ネーションズリーグ・ライブ詳細