世界選手権2度の優勝を誇る永原和可那(26)、松本麻佑(27)組(北都銀行)が4強入りを決めた。

世界ランキング6位の“ナガマツペア”は、同3位の李昭希、申昇〓組(韓国)を2-1で破った。世界選手権は3位決定戦が行われないため、日本勢最長の4大会連続表彰台、同最多4個目のメダル獲得が決まった。

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前回準優勝の強敵に対し、ナガマツペアは積極的に仕掛けて優位に立った。強いサービスレシーブを返して速い展開に持ち込んだ永原は「4球目までの中で自分たちが先に仕掛けていくことに集中した」。パートナーの松本も「相手より先に攻めれたところが今日の勝因」とうなずいた。

第1コートで戦った3回戦では、高さがある自分たちの原点である強打を軸とした。第2コートに立ったこの日はスピード勝負を選択。前日とは異なる微妙な風の状態や、対戦相手の特徴に合わせて戦術を選び、柔軟に対応した。

世界選手権は18、19年と連覇し、21年は銅メダル。この日の勝利で、日本勢初の4大会連続表彰台と最多4個目のメダルを確定させた。松本は「初出場で優勝したときから本当に思い出深い大会。ここに向けて自分たちの1番いいパフォーマンスを出せる状態に持ってきている」と充実の表情を浮かべる。

準決勝では、世界ランキング1位で東京五輪銀メダルの陳清晨、賈一凡組(中国)と顔を合わせる。前回大会優勝の強敵でもあるが、永原は「対戦するのが楽しみ。自分たちのプレーをぶつけていけるように準備したい」。

銅メダルで満足するつもりはない。もう1度決勝の舞台に戻り、3度目の頂点を目指す。【奥岡幹浩】

※〓は王ヘンに賛の夫がそれぞれ先