日本(世界ランク7位)は初戦でコロンビア(同16位)と対戦し、日本が3-0ストレートで初戦を突破した。

第1セットは25-20、第2セットは25-22、第3セットは25-17のストレートで勝利した。

日本は銅を獲得した2010年大会以来のメダル獲得を目指す。真鍋政義監督(59)が5年ぶりに復帰した日本は、今大会前に行われた24年パリオリンピック(五輪)プレ大会で全勝優勝。勢いに乗っている。

第2戦は26日21時からチェコ(同22位)と対戦する。



日 本25-20
25-22
25-17
コロンビア


【世界バレー】日本初戦コロンビアにストレート勝利「選手が伸び伸びとやってくれた」真鍋監督


☆真鍋政義監督 初戦で緊張したんですけど、選手が伸び伸びとやってくれた。まずはサーブで崩さないと苦しい展開になる。前半はある程度、ターゲットに(サーブが)いった。井上が最近、調子いいので井上、林が良かったですね。石川はようやく3セット目に(サービスエースが)出た。明日から違う選手にも期待しています


☆古賀紗理那(16得点) 会場の雰囲気にちょっとずつ慣れてきたことで、明日(のチェコ戦)につながったと思います。(会場内に)コートが3つあることで、声が通りにくいように感じたので、コミュニケーションを取りながらやっていきたい。初戦の大切さは、選手間で話をしていました。3―0で勝ち切れたことはチームにとってプラス。明日も(身長が)高いチーム。しっかり勝ちにいきたいです


☆林琴奈(14得点) 緊張感を持ってやろうと(選手間で)言っていました。コート内で声を切らさないことを意識した。1セット目はレフトに頼っている部分があった。2、3セット目は良かったですけど、もう少しスタートからしっかり自分の勢いを出せるようにしたい。全員バレーを自分たちの中で大切にしているので、全員で勝ちたいです


☆井上愛里沙(21得点) 今まで得点源として、点数を取ることにフォーカスしてやってきました。(大会直前に日本が優勝した)フランスの(五輪)プレ大会でミドルが決まっていたので、楽に点数を取ることができたのが良かったと思います。(開幕戦は)緊張するので、口と足を動かすことを心がけた。日本は速いバレーを武器としている分、スペースがたくさん空いてくる。よく(ボールを)拾うこともできましたし、全員がどこからでも仕掛けられるのが、日本の強み


◆試合経過◆

第1セット

4年に1度の大舞台は、日本のサーブから始まった。長いラリー。最後はエース古賀のスパイクが豪快に決まった。

日本のチャレンジが成功。コロンビアのネットタッチで2-0となる。

井上のバックアタックが決まって5-3。フェイントから島村が手前に落として6-3とする。

古賀のサーブがネットインで8-5。島村が決めて9点目。

日本が徐々にリードを広げていく。

古賀が中央から決めて13-7。16-9となってから、ジャンプサーブが持ち味の宮部姉妹の妹・愛芽世が入った。

長いラリーから関がフェイント、ノールックで相手コートへ落として日本が18点目。井上が右奥へ決めて、日本が先に20点目を挙げた。

古賀が中央からスパイクを決め21-15。

井上が続き、日本の連続ポイントで22-15。

相手のミドルに狙いを定め、2枚ブロックで横田が仕留め、日本が23点。

チームの中心にいるのは、やはりエースの古賀だった。仲間に声をかけながら、自ら得点を決める。

日本は古賀のスパイクでセットポイントを迎えた。

最後も得点したのは古賀だ。日本が25-20で第1セットを先取した。 


第2セット

先に得点したのはコロンビア。Aクイックが決まった。

序盤は一進一退の攻防。3-3となる。

日本は島村が決めて4-3と勝ち越すも、すぐにコロンビアが追いついて4-4、5-5と互いに譲らない。

日本は6連続得点で10-5。井上が決めて11点目。

林のスパイクはアウトとなり、コロンビアがじわりと追い上げてくる。

日本に連係ミスが出て12-10。林、古賀が決めるも、すぐにコロンビアが追いすがる。

古賀のサーブからポイントは日本で16-12。

コロンビアのクイックが効果的に決まり16-13。連続得点を許して16-14。

17-14としてから、第1セットに続いて宮部愛芽世が入る。井上が18、19点目。横田のブロックで20-15となる。

粘るコロンビアが連続得点。

日本は林にボールを集めて21点目。再び林が決めて22点。古賀のスパイクはアウトとなり、コロンビアの3連続得点で22-20となった。

そこから再び林がスパイクを決めて23-20。

また林だ。24-21となる。

ここで日本は石川が入る。

最後に決めたのは、やはり古賀だった。日本は25-22で第2セットも奪った。


第3セット

第2セットまで日本は井上が13得点、古賀が12得点、林が10得点。

第3セットから日本はミドルブロッカーに山田が入った。

序盤から日本が得点を重ねる。コロンビアのサーブミスも出て4-2となる。

古賀が5点目、井上が中央から決めて6点目。

一時は6-6とされたが、日本は山田が押し込んで突き放しにかかる。

井上が決め、関のサービスエースが出て11点目。井上がまた決めて4連続得点。

林の攻撃が止まらない。

日本は13-7とリードを広げた。林の得点で15点目。林のフェイントから17点目。18-9とリードが広がった。

コロンビアの集中力が切れ、じょじょにミスが目立つ。

日本はリリーフサーバーの石川が、サービスエースで20点目。古賀が決めて21-10となった。

日本の勢いは止まらず、マッチポイントを迎える。

そこからコロンビアが4連続得点。

最後はブロックアウトで25-17。

日本が開幕戦を3-0のストレートで勝利した。


古賀紗理那(2021年8月2日撮影)
古賀紗理那(2021年8月2日撮影)

【日本のスタメン】

<セッター>

関菜々巳(23=東レ)

<アウトサイドヒッター>

林琴奈(22=JT)

古賀紗理那(26=NEC)

井上愛里沙(27=久光)

<ミドルブロッカー>

横田真未(24=デンソー)

島村春世(30=NEC)

<リベロ>

福留慧美(24=デンソー)


【イラスト】バレー女子世界選手権の対戦方式
【イラスト】バレー女子世界選手権の対戦方式

日本の1次ラウンド日程(全て日本時間午後9時15分開始)

☆25日(日) 日本-コロンビア(16位)

☆26日(月) 日本-チェコ(19位)

☆28日(水) 日本-中国(4位)

☆30日(金) 日本×ブラジル(2位)

☆10月2日(日) 日本×アルゼンチン(22位)

※日本の世界ランクは7位、相手国下の( )内は世界ランク。


◆女子世界選手権・日本代表登録メンバー(背番号、ポジション、選手名、年齢)

2 アウトサイドヒッター 内瀬戸真実(30=埼玉上尾)

3 アウトサイドヒッター 古賀紗理那(26)

4 アウトサイドヒッター 石川真佑(22=東レ)

5 ミドルブロッカー 島村春世(30=NEC)

10 アウトサイドヒッター 井上愛里沙(27=久光)

12 セッター 籾井あき(21=JT)

15 アウトサイドヒッター 林琴奈(22=JT)

19 ミドルブロッカー 山田二千華(22=NEC)

22 リベロ 福留慧美(24=デンソー)

23 ミドルブロッカー 横田真未(24=デンソー)

26 アウトサイドヒッター 宮部藍梨(24=ヴィクトリーナ姫路)

30 セッター 関菜々巳(23=東レ)

37 アウトサイドヒッター 宮部愛芽世(20=東海大3年)

38 アウトサイドヒッター 佐藤淑乃(20=筑波大3年)


◆女子世界選手権

オランダとポーランドの共催で24カ国が参加。1次ラウンド(R)は6カ国づつ4組に分かれて総当たりで戦い、各組上位4カ国の計16カ国が突破。2次Rは8カ国が2組に分かれ、1次Rで対戦していない4カ国とのみ対戦し、上位4カ国が8強へ。3次Rからトーナメント制となり、2次Rで同組の1位と4位、2位と3位が準々決勝を戦い、勝者が準決勝へ。テクニカルタイムアウトなし、リクエストできるタイムアウトは1セット2回まで。

決勝は10月15日、オランダ・アペルドールン。