日本フェンシング協会の武井壮会長(49)が任期満了で退任することが18日、分かった。タレント活動を並行しながら約1年半を全う。2期目を迎えない意向を固めており、19日に都内で開かれる定時社員総会で正式に決議される。同時に選ばれる新理事の中から、臨時理事会にて新役員の次期会長が選出される。

昨年6月19日に、五輪銀メダリスト太田雄貴前会長(36)の説得を受けてサプライズ就任。直後の東京五輪で男子エペ団体が日本悲願の金メダルを初めて獲得した。着任時に「肩書は会長でも1人のアイデアマンとして貢献したい」と述べていた通り、知名度向上に尽力。今月5日の全日本選手権(個人)決勝でも司会を務めて盛り上げていた。

新会長には、日本がボイコットした80年モスクワ五輪の「幻の代表」千田健一氏(66)らが有力候補に挙がっているが、後任は未定で難航しており、臨時理事会での議論が注目される。

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