アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」(18日)で5連覇を狙う関西代表の関学大が15日、甲子園球場で練習し、会見を開いた。

早稲田大との決戦を前にQB鎌田陽大(3年=追手門学院)は、丸刈り姿で登場。「自分の中で、今の状況を変えるには今かなと思ったので、このタイミングでしました」と気合十分だ。

簡単には頭を丸刈りにしたくなかった。「外から見て覚悟決まってんなと思われるんじゃなくて、内面から変えたいと思ってた。最終手段だった」。

メンタル強化のために、本やSNSなどからも情報を集めた。そこで得たものは「人間はいつか死ぬから、今やらないと後悔する」、「結果に値する努力をしなければ報われない」という考え方。胸に刻み、次戦に向けて心づもりをしている。

甲子園ボウルでの目標は4TD(タッチダウン)。「パス、ラン両方通してリズムのいいオフェンスにしたい。集中力切らさずにやることが4TDにつながると思う」とし「入学前から見ていた憧れの舞台だけど、何かを変えるわけじゃない。練習通りやれば必ず日本一になれると思っている」と続けた。

今季、重圧に耐えながらプレーしてきた鎌田。4年生とともに戦う最後のゲームで、覚悟を見せる。