羽生結弦さんの東北高の後輩で、4年連続4度目の出場の千葉百音(17)が、SP71・06点をマークし、SP3位発進を決めた。得点を知ると「すごくビックリしました。鳥肌が立ちました」と興奮気味に喜んだ。

映画「シンドラーのリスト」の曲にあわせて、優雅に滑りだした。冒頭のダブルアクセル(2回転半)を落ち着いて降りた。ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプ、3回転フリップも着氷。高さのあるジャンプを跳ぶ度に、ファンから拍手が送られた。スピンの安定感も光った。

フィニッシュ後は安堵(あんど)の笑み。「最後の1秒まで気が抜けなくて、終わった瞬間に、会場の拍手が優しい雨のように感じました」。晴れた表情でかみしめた。

今季は9月のジュニアグランプリ(GP)シリーズ第5戦ポーランド大会で2位。11月の全日本ジュニア選手権でも2位に入った。 国内外で育んだ力を、24日のフリーでも発揮する。

「ショートよりもさらに精巧なジャンプが求められるので、少しの気の緩みもないように完璧な演技を目指したいです」

全日本選手権の過去最高位は、昨年の11位。飛躍を目指し、千葉の心はすでに、2日後へと切り替わっている。

坂本花織首位、2位に三原舞依 紀平梨花は11位 全日本選手権女子SP詳細>>