ショートプログラム(SP)17位の西山真瑚(早大)が最初で最後のシングルスケーターとしての全日本選手権を終えた。フリーは131・38点、合計197・81点だった。

アイスダンスとの二刀流を続けてきた。今季はパートナーが見つからずにシングルに専念したが、来季からはアイスダンスに絞る。今大会はブロック大会を勝ち抜いて出場していた。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)からジャンプを跳び始めた。アイスダンスではもう競技会で跳躍を披露することはない。1つ1つのジャンプをかみしめるように、滑りを進めていく。持ち味の伸びやかなスケーティングでピアノ曲からボーカルが始まっていくプログラムを演じきった。

今後は、1月の国体に出られれば最後のシングルでの試合になる。2月からダンスの相手を探していくという。「カナダかアメリカに行きたいけど、ウクライナ侵攻の影響は続いていて」と見据えた。

前日にはアイスダンスで優勝した村元哉中、高橋大輔組の演技も会場で見た。「うわ、やばい、圧巻で」と刺激も十分。「シングルも本当に良かった1年でしたけど、やはりダンスはいいですね。早く相手を見つけてトップ2を追う存在になりたいです」と思い描いた。