5年連続5回目出場の開志国際(新潟)が初優勝を飾った。

第1Qは22-27。しかし、第2Qになるとガード平良の4本の3点シュートなどで逆転した。前半を終わって47-36と11点差で後半を迎えた。後半は福岡第一の追い上げられながら粘り強いプレーで逃げ切った。

決勝は夏の全国高校総体決勝で敗れた福岡第一との再戦だった。夏の試合で介川は5度のファウルを犯して退場となり、ベンチから76-77の1点差の敗北を見詰めざるを得なかった。介川は「今回は優勝したい」と雪辱に向けて決意を新たにしていた。

夏の全国高校総体(インターハイ)は準優勝も、チームは夏に照準を合わせていない。富樫監督は「選手たちはウインターカップの優勝を目指している。インターハイの“イ”の字も出てこなかった」と話す。というのも、ここまで冬は実力を出し切ったことがなかった。インターハイで初優勝し、夏冬連覇を狙った18年は3回戦負け。20年は3回戦で無念の棄権を強いられた。1回戦で対戦した相手のチーム関係者から新型コロナの陽性反応者が出たため、今後の感染の“可能性”を考慮され、試合辞退を促された。昨年は優勝した福岡大大濠と1回戦で対戦する不運があった。

そんな「負」のスパイラルを選手たちがついに断ち切った。