男子シングルスで桃田賢斗(28=NTT東日本)が2年ぶり5度目の制覇へあと1勝とした。準決勝で、前年優勝者の田中湧士(23=NTT東日本)に17-21、21-16、21-17で逆転勝ちした。

序盤に6連続ポイントを奪われた第1ゲームを落としたものの、慌てることはなかった。第2ゲームを取り返してタイに持ち込むと、第3ゲームは最後まで優位に進めた。

後輩のチームメートとの激闘を制した桃田は「すごくしんどかった」。どんどん攻撃を仕掛けてくる相手に押される場面もあったが、「第2ゲーム中盤あたりから、がむしゃらにでもいいから、動いて、攻めて、我慢していこうとプレーしたのが良かったと思う」。

今季は大会序盤で姿を消すなど不本意な成績が続き、国内外でまだ1度も優勝していない。21年11月のマレーシア・マスターズ以来の優勝へ向けて、「ラスト1試合、自分のすべてを出し切れるように、強い気持ちでプレーしたい」と力を込めた。