青森山田がまたしても、“2回戦の壁”に阻まれた。天理(奈良)に15-29と奮闘したがBシード校の前に屈した。

最後は意地の反撃だった。3-29で迎えた後半27分。ゴール前ラックからフランカー七尾陽向(3年)がチーム初トライ。試合終了間際にはNO8中谷倫太郎(3年)が左中間にトライ。終盤に2連続トライを挙げ、一矢を報いた。七尾は「ずっとフォワードにこだわってやってきた。バックスがつないでくれたので、絶対にトライしようと思っていた」と涙目で振り返った。

橋本高行監督は「前半を20点以下で、ロースコアの展開に持ち込みたかった」と悔やんだ。風下に立った前半は終始、相手のペースで試合が進んでいった。同9分、SO藤春大悟(2年)のペナルティーゴールの3得点のみで終わり、3-24で後半へ突入。結果的には前半の点差が重く響いた。「選手たちが最後まで諦めずに走ってくれたことに感謝しています」とねぎらった。

初出場から4大会連続で初戦を突破したが、いずれも2回戦で姿を消している。橋本監督は「今年こそ(2回戦突破)と思っているんですけど…。シード校相手に14点差。良かったと思います」と振り返り、「来年以降、また修正していきたいと思います」と巻き返しを誓った。