高校ボクシングのライトウエルター級で全国2冠を獲得した六井和(新潟・開志学園3年)が、4月から関東大学リーグの名門、拓大に進学する。21年全国選抜特別大会、22年全国高校総体(インターハイ)を制した伸び盛りのサウスポーは大学でも実績を残し、将来はプロのリングで活躍する夢を抱いている。
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六井は大きな目標を力強く言葉にした。「大学で結果を残してプロに行きたい」。拓大OBには元WBAスーパーフェザー級王者の内山高志らがいる。内山は大学4年時に全日本選手権で初優勝。「全日本やリーグ戦で優勝し、日本のトップレベルになれば自信がつく」。先輩王者を参考にプロを見据えて力を磨く。
もともとプロ志向は強い。高校入学前に通っていた新潟ボクシングジムでは元東日本ライトフライ級新人王の山崎光洋氏(43)に指導を受けた。憧れのボクサーは元スーパーライト級主要4団体統一世界王者ジョシュ・テイラー(スコットランド)。強打と打たせずに打つ技術を併せ持つテイラーの試合は映像でよく見る。「ああいうボクサーになりたい」。そして「世界王者を目指す」。
ノーモーションで繰り出す左ストレートを武器に高校1年時の全国選抜特別大会、3年時のインターハイの2大会を制覇した。「チームメート、両親、指導してくれた先生方のおかげ」と周囲への感謝を忘れない。昨年12月に拓大進学が決まった後も自宅で筋トレを欠かさず、後輩の練習に参加し汗を流す。目標に向けて妥協をしないことが恩返しになる。
開志学園の野村孝志顧問(43)は「ディフェンス力はある。打たせずに左を入れる技術を磨いてほしい」と期待を寄せる。六井は「大学生は体格が違う。まず体を作って実力を高めたい」。足元を固めながら着実に歩みを進める。【斎藤慎一郎】
◆六井和(ろくい・やまと)2004年(平16)10月12日生まれ、新潟市出身。ボクシングは西内野小5年から新潟ボクシングジムで始める。内野中でもボクシング一筋。開志学園に進学し、21年1月の全国選抜県予選で公式戦初優勝。174センチ、63キロ。
○…六井のチームメートで前主将のミドル級、斎藤総真(3年)も拓大に進学する。「1年生からリーグ戦に出場して個人的にも1位という結果を残したい」。レギュラーになり、全日本選手権優勝を目標に据える。高校最後の大会になった昨年10月の国体で4強入りし、初の表彰台に上がった。「3位になってホッとしたが優勝したかった」。その悔しさが大学での原動力。得意のインファイトを磨くつもりだ。野村顧問は人柄に触れ「常にチームを盛り上げる存在でいてほしい」と話した。


