リズムダンス7位の村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)は95・65点の合計160・24点で9位に後退した。序盤からリフトなどで最高評価のレベル4を集めたが、標高1800メートル超の高地に体力を奪われた一面もあり、終盤に高橋が2度の転倒を喫した。演技後、村元から励まされてもぼうぜんとし「本当に本当にショック。最後のリフトは3回連続で失敗していて、さすがに笑顔で取り繕えなかった」と悔しがった。前回大会で銀メダルも難しい一戦となった。

一方でミス以外の場面では底上げに手応えをつかんでおり、来月の世界選手権(さいたま)へ向かう。高橋がシングル時代の07年にも世界選手権が日本で開催され、この日と同じ「オペラ座の怪人」を東京体育館で舞っていた。村元は「今回、それを聞いて鳥肌が立った。日本で滑る特別な思いもあるし、次はきっちり大丈夫」と今季の集大成へ自信を見せた。(米コロラドスプリングズ=木下淳)