厳しい局面をくぐり抜けてきた経験値が、勝利につながった。

前回準優勝で、世界ランク14位の「チャッスーペア」こと松村千秋(30)谷田康真(28)組が9-8で勝利し、予選リーグ開幕3連勝を飾った。強敵の吉田知那美(31)清水徹郎(35)組を下した。谷田は「今シーズンはツアーでも劣勢で戦ってきた。焦らず、確認しながら勝てた」と胸を張った。

第3エンド(E)終了時点で2-6とされたものの、動じなかった。第4Eでパワープレー(ストーンの初期配置を左右どちらかにズラすこと)を敢行し、きっちりと3点をもぎ取った。5-7で迎えた第6Eでは、松村がラストドローでNO・6の自軍ストーンを円の中心へとタップ。これが決まり、3点を奪取して逆転に成功した。

2人は1月上旬の米ツアーで優勝。世界レベルで経験を重ねてきた。松村は「あまり焦らずに、その後どうやっていけばいいのかを確認しながら、いい試合運びができていたので、勝ててうれしいです」とかみしめた。

予選リーグは7チーム総当たりで争われる。翌23日以降の試合も、自信を胸に氷上に立つ。