ラグビー「リーグワン」1部のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)プロップ紙森陽太(23)が、公式戦復帰を果たす。

23日は第9節の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)戦(25日、東京・江戸川区陸上競技場)メンバーが発表され、先発が決定。入団2季目でリーグ初先発が決まり「自分の強みのスクラムを意識して貢献したい」と力強く言い切った。

近大時代から世代屈指のプロップと評されてきた。22年春に東京ベイへ入団。同年4月のコベルコ神戸スティーラーズ戦に途中出場でリーグ初キャップを得たが、5月に左アキレス腱(けん)を痛めた。

全体練習復帰に約8カ月を要す状況下で、リハビリ期間中は上半身のウエートトレーニングに注力。腕回りは43センチと太くなり「自分、インナーでTシャツを着るんですけど、その袖がきつくなって、サイズアップしようかと考えています」と笑わせた。

今季のリーグ戦はBL東京戦から後半戦となり、チームは現在7勝1分けの2位と好調を維持する。相手のBL東京は先発する日本代表NO8リーチ・マイケル(34)がゲーム主将を務め、スクラムでの対面は同じ関西大学リーグで天理大出身の小鍜治悠太(24)となる。

関西学生代表などで切磋琢磨(せっさたくま)した先輩との攻防に向け、紙森は「1~3年生の時に(試合でスクラムを)いっぱいやったので、そこは意識しています」と前に出ることを誓った。【松本航】