14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、昨夏プロ転向した羽生結弦さん(28)のスケーター史上初となる東京ドーム単独アイスショーが幕を開けた。冒頭にストラビンスキー「火の鳥」を舞った後、絵本のような演出が始まる。羽生さんがナレーションを自ら務め、オリジナリティーあふれる太陽や月の物語が展開した。

2曲目は、映画「千と千尋の神隠し」から「あの夏へ」。電光掲示板に「だって、叶えたい夢があるから」という思いがつづられた後、演技を始める。3回転フリップ2回、ハイドロブレーディングやイナバウアーを披露した。上下純白の衣装で「ハク様」になりきった。

続けて3曲目は「ホープ・アンド・レガシー」。ジャンプ抜きで、荘厳な曲調に合わせて表現力だけを見せつけた。

4曲目はショートプログラム(SP)の代表曲「バラード第1番」だった。あの衣装で登場すると、本公演で最初の4回転ジャンプを披露。4回転-3回転の2連続トーループから入ると、代名詞のトリプルアクセル(3回転半)も美しく決めた。

18年平昌オリンピック(五輪)のSPで、世界最高記録を更新し続けた名曲を再演した。