明治大、法政大の選手が中心に演技するフィギュアスケートのアイスショー「明法オンアイス」が26日、東京・ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。

学生が運営する手作り感のあるショーで、今季限りでの競技生活引退を表明している明治大主将の山隈太一朗(22)らが演技。22年北京五輪(オリンピック)団体銅メダルで、今季は休養している明治大4年の樋口新葉(22)も、場内アナウンスなどで盛り上げた。

フィナーレでは、この日参加した4年生が、それぞれの思いをマイク越しの言葉で伝えた。主なコメントは以下の通り。

◆小川菜(明治大4年)

「明法オンアイスで最後に滑ることができて、幸せでした。4年間、夢のような時間でした」

◆高瀬真礼(法政大4年)

「4年間は『まだまだ先が長い』と思っていたけれど、あっという間でした。こんなにスケートを長いこと続けるとは思っていなかった。妹と切磋琢磨(せっさたくま)してやっていた。感謝を伝えたいです」

◆岩永詩織(明治大4年)

「ここまでたくさんいいこと、悪いことがあったけれど、それでも温かく見守ってくださった両親、先生方、同じリンクの方々に感謝しています」

◆松下紗千(日大4年)

「スケートをやってきて、頑固なところもあったので、家族、先生方に迷惑をたくさんかけた。感謝の気持ちでいっぱいです。就職してスケートから離れてしまいますが、お別れとは思っていないので、今後ともよろしくお願いします」

◆古庄優雅(日大4年)

「今まで何もうまくいかないと気分が落ち込んだりしていたけれど、今年は幸せにスケートができて、すごくうれしいです。これからはアイスショーの方にいきたいと思っています」

◆加藤真尋(法政大4年)

「最初から最後まで結果を残せる選手じゃなかったけれど、支えてくださった両親、みんなに感謝しています。就職するのでスケートからは離れるけれど、後輩の皆さんは、自分らしく頑張ってください」

◆松原星(明治大4年)

「ここまでフィギュアに対して、熱心に、一生懸命取り組んできました。今振り返ると笑っちゃうぐらいスケートのことを1日考えていたけれど、思い描く結果を残すことはできませんでした。それでも心から『やりきった』と思って引退することができます。皆さんのおかげだと思っています」

◆佐藤伊吹(明治大4年)

「今日滑った『ロミオとジュリエット』は思い出のプログラムで、皆さんにお見せできてうれしいです。スケートをやめようと思ったことは1回もなく、楽しいこと、つらいことを全て含めて、いい勉強ができました」

◆樋口瑞保(法政大4年)

「スケートをやめたいと思ったことは何万回もあったけど、スケートを嫌いになったことは1度もなかったです。嫌いにならなかった理由は周りで支えてくださったお母さん、コーチの皆さま、みんなに支えられて続けることができました。卒業してからはアイスショーの道に進みたいと思っています」

◆山隈太一朗(明治大4年)

「最後のシーズンはすごく緊張感があって『ここで失敗したり、悔いが残ったら、一生取り返せない』と思っていました。全日本、インカレ、国体、明法オンアイス…。たくさんの人に囲まれて、応援してもらって、本当に幸せな1年を過ごすことができました」

◆樋口新葉(明治大4年)

「今日、私は今シーズン休養ということで滑ることができなかったけれど、来シーズンから、試合にも復帰して頑張っていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします。(この日)滑っていたみんなとは、小さい時から一緒にスケートをしてきて、試合もたくさん出させてもらった。本当にお疲れさまでした」

【松本航】