近大アーチェリー部(体育会洋弓部)が1日、大阪府東大阪市内のキャンパスで、日本建設とスポンサー契約を締結したと発表した。建築工事の施工・企画・設計などの事業を行う日本建設の支援を受け、パリ五輪を目指す。

近大でスポーツ振興担当理事を務める中島茂氏によると「大学を通して体育会と企業が契約を結ぶのは初めて」だという。

契約について、日本建設の川上耕司専務取締役は「ご縁を感じて」と説明。21年東京オリンピック(五輪)でアーチェリー会場の施工に関わり「数ある競技の中でアーチェリーに関われた。これっきりではなく、これからを担う学生のサポートができないか」と考え、今回、契約締結にいたった。

実際に東京五輪の舞台に立った古川高晴(38=近大職員)は、会場について「中止になるかもという不安の中だったと思うけど、きれいに作っていただいて。いろんな思いが詰まった会場だった。最初、何もなかった状態を知ってたからこそ感動した」と絶賛。

今回の契約について「僕も縁を感じていた」と、うれしそうに笑った。

過去に、古川を含めて、五輪代表15人を輩出した名門の近大。

古川は「特に、学生にこのことを感じ取ってもらいたい。チームとしてサポートされるチームにいることを誇りに思ってほしい」と、現役学生にメッセージを送った。

この日から契約がスタートし、1年ごとの自動更新の形をとる。川上氏は「末永く支援したい」と話していた。