ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズが、プレーオフ(PO)進出(4位以内)にいちるの望みをかけて全力を尽くす。次節(26日、静岡市・IAIスタジアム日本平)の10位相模原戦に向けた練習を24日、磐田市内で公開。実戦を通してスクラムやラインアウト、パスなどの動きを確認。総力戦のハードワークで汗を流した。

チームは3勝2分け7敗の勝ち点21で、現在9位に甘んじる。残り4戦。自力でのPO進出が難しくなり、次節で4位横浜が12位花園に勝利すれば4位以内浮上の可能性が消滅する。堀川隆延ヘッドコーチ(49)は次戦について「負けたら終わり。決勝戦のつもりで臨む」と覚悟を示した。スクラムやラインアウトからのセットピースで相手に圧力をかけたいと意気込む。「キックや規律を守ることも大事になる」と続けた。

前節では選手交代なしのまま、6位BR東京に19-15で競り勝ち、5試合ぶりの白星を手中に収めた。「選手らは勝ったことで自信を取り戻し、チームとしては上り調子」と指揮官。ただ入れ替え戦圏(10位以下)からは完全脱却できておらず、次戦で勝ち点を伸ばして順位を上げたい。

ゲーム主将でフランカーの大戸裕矢(33)は「他チームのことや順位は考えず、しっかり勝ちにいく。いいラグビーをして勝ち点を取りたい」と力を込めた。今季第5節(27△27)で勝ちきれなかった相手にリベンジを果たすつもりだ。【倉橋徹也】

○…チームはこのほど、2019年W杯で日本戦にも出場したサモア代表34キャップのCTB兼WTBアラパティ・レイウア(34)を追加登録したと発表した。レイウアは同国出身で身長182センチ、体重100キロ。ニュージーランドや欧州、南アフリカでプレー経験がある。同ポジションのマロ・ツイタマ(27)とは、51歳になる姉がツイタマの母という親戚関係。すでにチームに合流し、練習に参加している。強みは力強い走りと強烈なタックル。「試合に出られる準備はできている」とアピールし、ボールキャリーとして「しっかり走り勝利に貢献したい」と意欲を示した。第14節以降での出場が見込まれる。負傷離脱しているNO8イシ・ナイサラニ(28)は3日付で登録を抹消された。