B1東地区7位の仙台89ERSが、同地区4位の宇都宮に69-74で惜敗。ホーム開幕節に続き、またしてもあと1歩及ばなかった。

前半、片岡大晴(37)、寒竹隼人(36)がそれぞれ2本の3点シュート(3P)を決めて6得点。ベテランがチームをけん引し、前半を31-41で折り返した。

第3クオーター(Q)、10点ビハインドを追いかけるが、10得点と得点が伸びず、41-53と差を広げられた。第4Qには開始1分20秒で連続7得点を許し、41-60。この日最大の19点を追う展開となった。

しかし、仙台の粘り強さはここからが真骨頂。第4Q開始から5分までたった7得点に抑えられたが、残り5分から猛反撃。62-69で迎えた残り35秒ではネイサン・ブース(29)がファウルを獲得。3本のフリースローを全て決めて4点差。ラショーン・トーマス(28)のレイアップシュートやブースのフックショットなどで3点差にまで追い詰めた。

宇都宮とは、ホーム開幕節で59-63、70-71と2戦連続惜敗。アウェーで55-62、この日は69-74とあと1歩及ばず、4連敗となった。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)は「タフな試合を落として非常に悔しい。宇都宮さんにはバスケットで負けたと思っているので本当に悔しい。いろんな細かい部分のせめぎ合いで負けた試合」と唇をかんだ。次節は15、16日のアウェーで同地区6位の茨城と対戦。20-21年シーズンのプレーオフ準決勝で茨城に敗れ、涙をのんだアダストリアみとアリーナで連敗を脱し、B1残留へと大きく近づく。【濱本神威】