さあ、ファイナルだ! 3連覇を目指すレギュラーラウンド(RR)2位のサントリーサンバーズが、ファイナル4を全勝で終えた。同4位堺との大阪対決をフルセット3-2で制し、23日開催のファイナル・名古屋戦(東京・代々木第1体育館)へ弾みを付けた。

悲願へ、死角はない。パナソニックパンサーズ、ウルフドッグス名古屋からフルセットで連勝し、先週時点で既にファイナルへの勝ち上がりを決めていたサントリー。この日は、それまでの2戦で出場機会に恵まれなかった佐藤謙次(26)や栗山雅史(34)、秦耕介(27)、ルーキー山本龍(22)らを積極的に起用した。その交代メンバーが躍動。厚い選手層で、チーム力を見せつけた。

今季での引退を発表しているベテラン栗山がチームを引っ張った。1セットずつセットカウントを奪い合い、迎えた最終第5セット(S)。栗山が後半の勝負どころでアタックを決め、最後は若手の鍬田がアタックで締めた。

栗山は途中出場ながら2桁得点。「なかなか出場機会がないが、出たときは活躍できる練習を続けてきた。後輩たちにプレーで見せられる機会はないので特別な試合になった」と満足げに振り返った。

3連勝と最高の形でファイナル4を終え、「勝っても負けても最後なのでそのために今シーズンやってきた」と力説。代々木へ、「全員の力」で3連覇をつかみに行く。【勝部晃多】