バスケットボール女子の名門シャンソン化粧品で7選手らが大量退団した事態について調査中のWリーグは20日、「2次調査を進める予定」と発表した。

同リーグのリリースでは、「同紙(日刊スポーツ)報道の通り、本件につきまして当リーグは、シーズン中における同一チームからの複数名の退団という事態を受け、当リーグのコンプライアンス委員会のメンバー(弁護士)からなる調査チームを編成し、3月より1次調査として、退団選手7人からのヒアリング調査等を行ってまいりました」とまず説明。

退団した全7選手への調査はすでに終了したとしたうえで、1次調査を実施した調査チームから「他の関係者を対象とした2次調査を要する」との報告を受けたと明かした。調査完了時期については「未定」とした。

退団選手の1人である元日本代表の藤岡麻菜美はこの日、退団後初めて自身のSNSを更新。シャンソンによる2度の発表内容について「一部事実と異なる部分があり、記載されていない事実関係もある」と投稿した。文末には「退団者一同代表」とも記した。

リーグ優勝16度の名門シャンソン化粧品は2月、7選手と李玉慈監督が退団していたことを発表。その理由については「方向性の違い」と記し、選手同士の対立を要因に挙げていた。

しかしその後に日刊スポーツの取材で、退団選手の一部は球団幹部によるパワーハラスメント被害を受けたと主張していたことが判明。本紙報道を受けてシャンソン側は「事実とその背景において異なる」と反論していた。