レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。モナコでは自身初。

フリー走行からの好調を維持してQ1、Q2と順調にトップタイムでクリアしたが、Q3ではフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が一気にタイムアップして1回目のランで首位に浮上。そして最後のアタックでもアロンソはセクター1と2で最速タイムを刻みさらにタイムを縮めてトップへ。これに対して1回目のアタックで4番手に終わったフェルスタッペンは0.2秒遅れで突入した最終セクターで複数回にわたってウォールを擦る限界ギリギリの走りを見せ、0.084秒差の大逆転でポールポジションを掴み獲った。

「とても嬉しいよ。今週は苦しい週末になることは分かっていたけど、常に改善を続けてきたんだ。最後のアタックはターン1が慎重すぎたしセクター1が良くないのは分かっていた。だからセクター3では全てを出し切り、最終コーナーでも壁を擦りながらタイムを削ったんだ。明日はクリーンなスタートを切ることが重要。レースペースは良いはずだから、クリーンに冷静にいくだけだ」

一方、アロンソも「これ以上のプッシュはできない」と全力を出し切った。

「もちろんポールポジションが獲りたかったけどマックスが速かった。明日天候の不安もあるし戦略で何ができるか考えて優勝を狙っていく。ウチはいつもスタートが良いけど、マックスは少し不安定だからね」

アルファタウリの角田裕毅は金曜の時点では16位と苦戦を強いられていたが、予選ではQ1で新品タイヤを3セット投入する戦略で2番手タイムを記録してQ2進出を決め、Q2でも9番手タイムで今季2回目のQ3進出。トップから0.717秒差の9位で予選を終えた。(米家峰起通信員)