世界ランキング6位の日本が同16位のブルガリアをストレートで退け、VNL開幕3連勝を飾った。9月の五輪予選でも対戦する古豪を圧倒し、目標のベスト4へ加速した。

第1セット(S)は、中盤まで競った展開だったが、新戦力のミドルブロッカー入沢まい(24)が、188センチの長身を生かした効果的なサーブを連発。日本は4連続得点などで流れを引き寄せ、25-20で先取した。

第2Sは代表経験豊富なアウトサイドヒッター林琴奈(23)が、力強いスパイクを連発。序盤からサーブで狙われる場面が目立ったが、守備でも粘り強くアプローチし、流れを渡さなかった。最後はミドルブロッカー荒木彩花(21)のブロックが決まり、25-17で連取した。

第3Sはスタートから3連続得点を許すなど、初めて追い掛ける展開となったものの、5連続得点などですかさず逆転。最後は井上愛里沙(28)がバックアタックを決めて、25-19で勝利した。

フランスリーグで活躍する井上は「やっと緊張が解けた。本当にたくさんの応援が力になっている。たくさんの人の前で勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情。「昨シーズンから取り組んできたバックアタックでもう少し点を取れたら」と次を見据えた。

来年のパリオリンピック(五輪)で12年ロンドン五輪銅以来のメダル獲得を目指す日本代表。4日は、世界ランキング5位の中国と、名古屋大会最終戦で対戦する。