4日に行われたテニスの全仏オープン(パリ・ローランギャロス)女子ダブルス3回戦で、加藤未唯(28=ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(28=インドネシア)組が「ボールガール直撃」騒動で失格となった件に関して、テニス界の女王、マルチナ・ナブラチロワ氏(66=チェコ)が対戦相手組を痛烈に批判した。

問題の場面では、相手コート側にいたボールガールへの加藤の返球が後頭部を直撃。対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組が抗議したことで審判と主催者側が再考、判定を覆し、危険な行為となって「失格」を言い渡された。

この行動についてナブラチロワ氏は、自身のSNSで英テニスメディアをメンションする形で「ルールのばかげた解釈であり、相手の失格を審判に主張することは恥ずべきことだ」と一刀両断にした。

これに対し、一部のファンから、20年の全米オープンでノバク・ジョコビッチ(セルビア)が誤って打ったボールが線審に当たって失格となった騒動の際と、ナブラチロワ氏の反応が異なると指摘された。

これには「(状況が)同じではないし、あなただって分かっているはずです。リンゴとオレンジ。素晴らしいトライだけど、こんな質問が来るのは想定していた」と反論。加藤の返球は緩やかだったとし、ジョコビッチのケースとは大きく状況が異なると強調した。

◆放送 全仏オープンテニスはWOWOWで連日生放送。WOWOWオンデマンドでは日本人選手の試合が全試合ライブ配信される。