21年東京オリンピック(五輪)金メダルの須崎優衣(23=キッツ)が2年連続6度目の優勝を飾った。決勝で吉元玲美那(KeePer技研)を4-3で下した。昨年末の全日本選手権決勝では8-0で勝っていた相手と接戦になったが、女王の座は譲らなかった。

今年9月の世界選手権(セルビア)代表入りが決まり、そこで表彰台に上がれば24年パリ五輪代表に内定。2連覇を目指す権利を正式に得る。

「今大会は絶対に優勝して、世界、そしてパリへとつなげようって強く挑んだ大会だったので決勝戦の内容はあまり良くはなかったんですけど、まず勝って、次の世界選手権とつなぐことができたので、テーマをクリアできたので、よかったなって思います」。

決勝では、第1ピリオドで俊敏な片足タックルで吉元の右足に食い付いたが、得点につなげられなかった。

「相手も研究してきている。処理の部分がうまかったので、ああいう苦しい展開になってしまった」。

左足をつかんでからの寝技の展開は天下一品だが、逆足はまだ課題があると自覚する。

「ああいうワンチャンスを確実にものにする力を、もっと練習してつけたい」。

第2ピリオド終盤でタックルがかかりきらずに、最終的にはがぶり返しで接戦を制したが、課題が口をついた。

東京五輪で金メダルを獲得した女子4選手中、世界選手権代表をつかんだのは須崎だけ。

「2連覇できるのは、私だからこそできることだと思う。チャレンジャー精神で、絶対に2連覇を達成できるように頑張りたいと思います! 人生をかけて頑張りたい」。

フランスへと最短距離を進む。