アメリカンフットボールで日本人未到の米プロリーグNFL入りを目指し、全米大学体育協会(NCAA)のコロラド州立大に編入する相撲の20年アマチュア横綱、花田秀虎(21)が30日、千葉・成田空港から渡米した。

搭乗後の機内からとみられる時間帯にツイッターを更新。次のように意気込みをつづった(全て原文まま)。

 

本日、新たな挑戦のためコロラド州立大学へと進学し、日本を出発します。

この挑戦ができるのも、皆様の温かい支えと助けがあったからこそです

本当にありがとうございます!

アメリカでも、引き続き全力で取り組みます!

これからも応援よろしくお願いします(炎)

 

出国前夜の投稿では「ちょうど一年前、斎藤監督は私に、若乃花さんとの貴重な機会を与えてくださいました」と、元横綱若乃花の花田虎上氏(52=日刊スポーツ評論家)と会った際の写真をアップ。血縁関係はないものの尊敬する存在で「若乃花さんからは相撲だけでなく、アメリカンフットボールの技術も教えていただき『NFLを本気で目指すなら、アメリカの大学に転学するべきだ』というアドバイスをいただきました!」と明らかにした。

続けて「齋藤監督は、本来ならば日体大相撲部の中心としてチームを牽引(けんいん)する立場にあった私に『夢を掴(つか)んで来い』と、私の背中を押してくださいました。齋藤先生、本当にありがとうございました。必ず夢を掴んできます!」と約束した。

日体大に進学した20年に全日本相撲選手権でいきなり優勝。大学1年時のアマ横綱は36年ぶり2人目で角界入りを期待されたが、憧れのアメフトに転向。所要1年でNCAA入りを果たして、日本人初のNFLプレーヤーとなる夢を追う。

18日の会見では「日本の国技がアメリカの国技に挑戦する形。どこまで通用するか。ここで挑まなければ死ぬ前に後悔する」と燃え「おっつけなど相撲の前さばきは米国にない技術。長所は生かしつつ、本場で一から鍛えてもらって、まずは試合に出て経験を積んでいきたい。米国でも一握りのトップ選手しか入れないNFL。NCAAを通過点にしたい」と熱く抱負を語っていた。

米4大スポーツの中で唯一、日本人が到達していないフィールドへ。来月の入学に合わせて渡米、サマーキャンプを経て、まずは秋の公式戦デビューへ狙う。