W杯日本代表主将を務めた富樫勇樹(30=千葉J)が、Bリーグ開幕戦で奮闘した。6本の3点シュートを決めるなど両チーム最多25得点を挙げた。昨季リーグ戦準優勝の千葉Jはエースの活躍が実らず、B1に昇格したばかりの長崎に82-91で敗れて黒星スタート。9日の同カードで今季初勝利を目指す。開幕直前に長崎に加入した日本代表の馬場雄大はコンディション調整のため欠場した。

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苦戦を強いられた中でも、千葉Jの富樫はあきらめることなくシュートを打ち続けた。両チーム最長32分40秒プレーし、両チーム最多25得点をマーク。6本の外角シュートを決めるなどチームを引っ張った。

今年の夏には沖縄で、W杯日本代表主将として24年パリ五輪切符獲得に貢献した。日本におけるバスケ熱の高まりを感じる中で、「ジェッツでしっかりプレーし、毎試合成長して来年につなげたい。1つ1つのプレーの質を上げたい」。そう意気込んで開幕戦に臨んだ。白星発進とはならなかったものの、さすがの存在感を示した。

昨季の千葉Jはレギュラーシーズン歴代最高勝率を残した。プレーオフのチャンピオンシップも順調に勝ち上がったが、決勝で琉球に屈し、天皇杯との同一年制覇を逃した。強豪チームのエースとして、3季ぶりのリーグ優勝を狙う。