【アンジェ(フランス)=松本愛香通信員】ショートプログラム(SP)8位の島田高志郎(22=木下グループ)は、10位で今季のGP初戦を終えた。

フリー11位の137・88点と苦しみ、合計217・18点。冒頭の4回転サルコーは着氷時にこらえたが、続く4回転トーループが2回転となった。トリプルアクセル(3回転半)で転倒するなどミスが目立ち「最悪でしたね。もう全然。最初の転倒からどんどん自分の悪い雰囲気にのまれてしまった」と肩を落とした。

今大会のテーマは「適当に」。漢字にこだわっており「テキトーとカタカナで書くと怠け者っぽく聞こえるけれど、漢字で書くと自分にぴったり。この数日間、完璧主義すぎるところが(ウォーミング)アップや普段の生活でも出てしまっていた」と明かす。「適当」を心がけることで気持ちは楽に臨めたが、ミスで崩れ、まとめきれなかった。

次戦は第5戦フィンランド大会(17~19日、エスポー)となる。捻挫を抱えているだけに「自分の体を強く保って、そこからまた自分に何が必要かを見いだしていきたい」と誓い、立て直しを図る。