パンコンチネンタル選手権(PCCC、カナダ・ケロウナ)で銀メダルを獲得した女子日本代表ロコ・ソラーレが4日(日本時間5日)にオンラインで会見し、スキップの藤沢五月(32)が「収穫の多い大会だった」と総括した。

アジアとオセアニア、米大陸から9カ国・地域が参加する同大会。女子日本代表は決勝で韓国に6-11で敗れ、2連覇を逃した。藤沢は「決めきれなかった悔しさはある」としたものの、「すごく楽しかった」と終始前向きな言葉を発した。

今季は例年よりも代表シーズンが遅いスタートだったこともあり、基礎を固める練習に長く時間を費やしてきたという。「勝てない時はメンタル的にもつらかったけど、チームでコミュニケーションを取ってショットを決めるっていうのをしっかり確立できていた。この大会にしっかり照準を合わせて、結果として決勝まで行けた」と、手応えを得た。

今大会は来年の世界選手権の予選を兼ねており、同選手権の出場枠を確保した。「日本選手権、世界選手権に向けて、しっかり合わせるっていう部分では、ある程度納得できる」と評価。シーズン後半へ、さらなる飛躍を誓った。

サードの吉田知那美も、試合の入り方に充実感を示した。「カーリングファイターとして『いくぞ』という戦う姿勢を突き詰めている。その第1歩として試合前練習を世界最高のものに仕上げるっていうところに関しては、本当に今、世界一に近いところに来てるんじゃなくはないかな」と、振り返った。

今後は、来週末にカナダで行われるグランドスラムに出場。その後は来年1月末に開幕する日本選手権(北海道・札幌市)などへ向け、調整を行う。