野球部やサッカー部が全国的強豪の履正社高校が1日、大阪・豊中市の同校でラグビー部を新設する会見を行った。

会見には同校の松本透校長、釜谷一平・広報企画局局長、漆崎隆太郎・広報部部長らが出席し、概要を説明した。25年4月のクラブ発足に向けて、24年3月31日までを期間にヘッドコーチ(HC)を公募する。部員は1学年20~25人を目標に25年4月入学の新入生が「1期生」の対象になる。担当の釜谷氏によると、HCの公募に関してすでに十数件の問い合わせがきているという。

松本校長は22年度に迎えた学校の創立100周年を機に教育方針の変更を図り、「思考力、判断力、表現力、コミュニケーション力の向上」を柱にする上で「それらを体現するスポーツ」としてラグビー部設立を決めたという。

同校には学校創立から13年度までラグビー部は存在したが、部員の減少とグラウンドの問題で廃部となった。ラグビー部をあらためて設立するのは、今後の社会に向けてグローバルな人材育成の目的もある。2年後に向けてオーストラリアの大学やニュージーランドの高校と留学制度など交流できるよう準備を進めている。

大阪の高校ラグビーは全国レベルで戦える強豪校がひしめき合う。人間形成とともに「やるからには勝ちたい」といつかは花園はもちろん夢。2年後の始動に向けてまずは、チーム作りの中心となるHCの選定に取り組む。【実藤健一】