初優勝が懸かる22年北京五輪銀メダル鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が、恩返しの気持ちを込めて全日本の氷上を舞う。

21日のショートプログラム(SP)へ向け、公式練習に参加。SP曲をかけた通し練習では、4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループを成功させたが、最後のトリプルアクセル(3回転半)がシングルアクセル(1回転半)になり、首をひねる場面もあった。それでも「トップの皆が集まって練習できてすごくよかった」とにっこり。3位となった今月のグランプリ(GP)ファイナルから調整の時間は短かったが、「とにかく全日本に向けて体力温存させ、集中して気持ちを作っていくことを大切にしてきました」と、心身の好調ぶりを明かした。

左足首の故障に苦しんだ昨季は8位となったが、今年2月の復帰後は順調にステップアップを重ねてきた。復活にはファンや関係者からの多くのサポートが欠かせなかったとし、「この試合で恩返しをしたい。良い演技をして戻ってこられたんだよって現状を見せたい」と決意をにじませた。初の金メダルも目標だが、あくまでベクトルは自分自身に向く。「ショート、フリーしっかりとそろえることが一番大事だと思うので、それでメダルが取れたらうれしいな」と、力を込めた。

この日は、フリーを見据え、4回転サルコー-シングルオイラー-3回転サルコーなどのコンビネーションジャンプなども披露。14年ソチ五輪女子銅メダルのカロリナ・コストナー・コーチと会話を交わす場面もあった。抽選で決まる滑走順については、「最終滑走だけは嫌だなと思います」と笑顔で話すなど、終始リラックスした様子を見せていた。