全国高校総体(インターハイ)優勝の日本航空(山梨)がベスト8で姿を消した。土浦日大(茨城)に逆転負けを喫した。

日本航空は序盤に流れをつかめず、第1クオーター(Q)で20-38とリードを許した。それでも守備システムを変形させてリズムを取り戻し、41-45と点差を縮めて折り返すと、第3Qで62-65と逆転。しかし第4Qに再逆転を許した。

“ジェリー”こと身長200センチの留学生、ジェラマイア・オルワペルミ(2年)は38得点、23リバウンドをマークするなどこの試合でも活躍。それでも最後は、相手チームの勢いに上回れた。

山本裕監督は「相手に気持ちよく打たせてしまった。向こうの集中力のほうが上だった」と振り返った。夏の王者として向かえた今大会。そのプレッシャーについと尋ねられると、「これまでの数カ月、重荷に感じるところは当然あった。選手にとっても、僕にとっても初めての経験。そのなかで選手たちはよく頑張ってくれた」と話した。

この試合でも18得点と奮闘した主力の藤野仁喜(じんぎ、3年)は、「ほぼ全員が寮生活で、一緒の時間を過ごしてきた。そんな仲間たちとインターハイで日本一を経験できた。チームのみんなに感謝したい」と実感を込めた。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送