男子は、今季ワールドカップ(W杯)モーグル種目別王者の堀島行真(26=トヨタ自動車)が、スーパーファイナルで84・99点を挙げ、4大会ぶり3度目の優勝を飾った。

第1エアでフルツイスト(後方伸身宙返り)、第2エアでコーク1080(斜め3回転)を鮮やかに決めると、ターンでも唯一50点以上の高得点をマーク。左膝の痛みをものともせず、2位に5・71の大差をつけて圧勝した。前日のデュアルモーグルで2位に敗れ、「昨日は悔しい思いをしたので、今日は負けられなかった」と堀島。今季W杯8戦3勝と得意のモーグルで、実力通りの力を見せた。

22年11月に、北京五輪モーグル女子日本代表の住吉輝紗良さん(24)と結婚。自宅に帰るとレースのビデオを一緒に見て、アドバイスを受ける。「競技者として(2人で)いろいろ深く話す時間ができて、スタートに立った時の気持ちだったり、そういったことが、より明確になった」と好調理由に、内助の功を挙げた。

2年後のミラノ・コルティナダンペッツオ五輪は、北京五輪で獲得した銅以上のメダルが期待される。「(W杯)8戦3勝を8戦8勝にしたい。(五輪の)金メダルを取るため、(W杯の勝率を)100%に」(堀島)。今季最終戦を有終の美で飾り、笑顔で来季以降の戦いを見据えた。