7月26日に始まるパリオリンピック(五輪)開幕100日前となった17日、都内で「TEAM JAPANオフィシャルスポーツウエア発表記者会見」が行われ、五輪とパラリンピックの日本選手団が選手村や表彰式などで着用する公式ウエアがお披露目された。「パリの日の出」をイメージしたジャケットは、鮮やかな赤のグラーデション。アシックスが製作し、五輪、パラとも同じデザインが採用された。

記者発表会には体操男子で21年東京五輪2冠の橋本大輝(22)ら、五輪とパラの選手15人が出席。おそろいのジャケット姿に身を包んだ。強さや決断力などを示す日本の伝統的模様「矢絣(やがすり)」の模様があしらわれた公式Tシャツも披露したバレー男子日本代表の西田有志(24)は、「気持ちがより一段と引き締まりました」と強調。ミュンヘン大会以来52年ぶりの五輪メダルを狙うパリに向け、「僕たちは金メダルしか見ていない。あと100日しかないので、そこへ向けてしっかり準備していきたい」と力を込めた。

公式ウエアは、予想される現地の大きな寒暖差から、衣服内の蒸れの軽減を追求。メッシュ素材を適所に配置することで効果的に通気できる設計にしたという。環境に配慮し、リサイクル材の採用などで温室効果ガス排出量削減も図った。