日本スポーツ協会(JSPO)は17日、スポーツにおける暴力行為等相談窓口に寄せられた「スポハラ(スポーツ・ハラスメント=スポーツ現場における暴力・暴言・ハラスメント等の不適切行為)」に関する2023年度の相談が、過去最多の485件に上ったと発表した。

統計を始めた14年度以降では最多。過去最多の373件だった22年度の約1・3倍となった。

相談内容の内訳については「年々、暴力に関する相談の割合は減少している一方、暴言に関する相談が増加傾向にあります。2023年度は特に『暴言』に関する相談が約40%となり、相談内容の割合としても最も多く、その傾向が色濃く反映される結果となりました」とした。

また「2014年度以降の累積数における被害者の割合をみると、約7割が未成年であり、そのうち4割は小学生でした。指導者から不適切行為を受けても、声をあげづらい立場にいる子どもたちが被害者になるケースが多いと考えられます」と公表した。

子供でも相談しやすいよう22年7月に開設した「子ども(未成年)向けの相談窓口」においては、昨年度は44件の相談があったという。