西カンファレンスでレギュラーシーズン8位だった八村塁(26)のレイカーズが、プレーオフ(PO)進出を決めた。同7位のペリカンズを110-106で下した。先発した八村は、32分43秒プレーして13得点、1リバウンドをマーク。パリ五輪まで100日を切り、日本のエースとしても期待される男が攻守で力強いプレーをみせた。PO1回戦(7回戦制)の相手は2連覇を狙うナゲッツ。第1戦は20日(日本時間21日)に行われる。

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2日前のレギュラーシーズン最終戦の雪辱を期した相手を返り討ちにし、PO切符を勝ち取った。13得点の八村は「前の試合中に『火曜日は覚えていろよ』と言われていた。来たなと感じたが、チーム一丸となって戦えた」と喜んだ。

PO進出決定戦のシード順が懸かっていた前の試合と同様、序盤から激しい接触プレーが続いた。厳しいマークを受け、シュート本数は6本止まり。それでも相手守備の隙を突き、3点シュート2本や難しい体勢でのレイアップなど計5本を沈めてみせた。

守備では、相手主軸のイングラムやドラフト同期のウィリアムソンらと対峙(たいじ)。気迫のこもったプレーに体を張って対抗し「プレーオフのような試合だった。こういう試合に勝つことでケミストリーも上がる」と大きな手応えを感じ取った。

PO1回戦の相手は王者ナゲッツ。昨季の西決勝では4戦全敗で屈した強敵となる。互いに主力の顔ぶれは変わっていないが、自身の成長を実感している八村は「僕らの方がレベルアップしている。楽しみ」と胸を高鳴らせた。(共同)

○…八村は、パリ五輪出場に前向きな姿勢を示している。今年2月に「オリンピックのことも考えていきたいと思っている」とコメント。昨夏のW杯ではNBAの新シーズンに向けた準備を優先するため代表入りを辞退していた。男子日本代表のパリに向けた強化合宿は5月下旬のBリーグ閉幕後に始まる見込みで、最終的な登録メンバーは12人に絞り込まれる。五輪では、日本(世界ランク26位)は1次リーグB組でドイツ(同3位)、地元フランス(同9位)などと対戦する。