柔道女子70キロ級でパリ五輪(オリンピック)代表の新添左季(27=自衛隊)が、人気漫画の名言を胸に進む。

3日、都内で行われている全日本合宿の公開練習に参加。期間中はライバルとなる21、22年世界選手権金メダルのバルバラ・マティッチ(クロアチア)を想定した相手と組み合い「あとは右も左も似たような選手がいますので『あなたの柔道でお願いします』という感じでやっています」と準備を進めている。

23年世界選手権を制した新添は初の五輪出場。大舞台への切符をつかんでから、不安で眠れない日々が続いたという。開幕まで3カ月を切り、不安への対処法は「漫画とかアニメとかが好き。好きなものを見て、柔道に影響させられたらと思います」とニッコリ。悩んだ末に人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」の名言「限界を超えるんじゃなく、限界値を上げていこう」を挙げると「今、超えるんじゃなくて、徐々に上げていく。自分の中で響いています」と胸を張った。【松本航】