西野太翔(たいが、16=星槎国際横浜)がショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の150・15点とし、合計225・17点で優勝した。4回転を2本決め「しっかり着氷できたのは次につながる」とうなずいた。

冒頭から4回転トーループ、4回転サルコーを成功。出来栄え点(GOE)でも1本目で1・90点、2本目で1・94点を稼いだ。その後もフリップ-トーループの連続3回転、トリプルアクセル(3回転半)-オイラー-3回転サルコーの3連続を決め、着実に得点を伸ばした。最後の足換えコンビネーションスピンで要素が足りずに得点が下がったが、2位に約25点の大差をつけた。

今季は参戦3季目となったジュニアGPシリーズで、第3戦イタリア大会で初優勝、第6戦ポーランド大会で2位と大きく飛躍。12月のジュニアGPファイナル(愛知・IGアリーナ)初進出を決めた。今年にかけて曲かけの頻度を増やすだけでなく、練習での成功確率にもこだわってきたことが、成長につながっている。「サルコーは安定してきている。だからこそトーループにもチャレンジできているのが大きい」と手応えを口にした。

練習姿勢を見つめる上で手本となったのが、かつて同じ練習拠点だった鍵山優真だったという。22年北京オリンピック(五輪)で銀メダルを獲得した6歳年上の先輩は、いつも冷静に自分と向き合っていた。「同じリンクにライバルがいない環境でも、自分をコントロールされていた。練習でもゆとりがあって、毎日のようにノーミスをされていた。そういう面をお手本にしています」。幼かったころの記憶を思い出しながら、日々の練習につなげている。

今後は約1カ月後の全日本ジュニア選手権(11月22~24日、東京・辰巳アイスアリーナ)での初優勝を目指す。中田璃士(りお)らとの争いが予想されるが「中田選手よりも良い演技をして、得点を伸ばせれば」と思い描いた。

2位は蛯原大弥(駒場学園高)で合計200・19点、3位は周藤集(つどい、明治大)で193・86点だった。