卓球女子の石川佳純さん(33)、競泳男子背泳ぎの入江陵介さん(36)、柔道女子48キロ級の角田夏実さん(34)の元アスリート3人が4日、東京都内のイベントに出席した。32年ぶりの国内開催となる愛知・名古屋アジア大会(19日開幕)を盛り上げる体験型イベント「『#アジア大会の推シゴト』メディア向け発表会・先行体験会」で日本代表の応援を呼びかけた。

2024年パリ・オリンピック(五輪)金メダルの角田さんが、今季から柔道で復活となった「有効」について言及した。

17年に廃止され、8年ぶりに復活後、2月の国際大会ではグランドスラムパリ大会で再導入された。

寝技では10秒の抑え込みで「技あり」が認められていたが、5秒でも「有効」となる。

「日本のお家芸」でもある柔道でのメダル量産のポイントに角田さんは、このルールへの対応を挙げた。

「私が考えていたような有効よりも、少し甘いのかな。ちょっとでも転んだらほぼ有効になってしまう。崩されたら入ってしまうところがすごくキーポイントになってくる」。

国際柔道連盟(IJF)によると、パリ五輪後に加盟国に意見を募り、ゴールデンスコア(延長戦)での決着や、「指導」狙いの試合増加を理由に変更となった。

4分間の戦い方については「かなり変わる」と断言。わずかなミスや体勢の崩れが大きな敗因になることには「かなり怖いなっていう印象」と話し始める。

「自分が攻めたい、投げたいってなった時にはその中でも崩されることもある。攻めにいく時って一番狙われたりもしてしまう部分もある。大きいポイントを狙いにいくところを合わされて、バランスを崩して有効を取られた時、その後の展開をどうするかなどガラッと戦い方を変えなきゃいけない。そういう試合展開を常に考えながら戦うのはすごく難しい」。

豪快な投げ技よりも、テクニックや駆け引きがより重視される新ルールは果たして日本の追い風になるのか。

今回のルール変更への葛藤を口にした角田さんだが、最後には「引退した後でよかったな」と会場の笑いも誘っていた。【泉光太郎】