<テニス:全米オープン>◇30日(日本時間31日)◇男子シングルス3回戦◇ニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター

 18歳の錦織圭(ソニー)が昨年のベスト4、第4シードのダビド・フェレール(スペイン)にフルセットで競り勝ち、16強による4回戦に進んだ。

 全米で日本男子の4回戦進出は、1937年の中野文照と山岸二郎以来71年ぶりで、戦後初の快挙となった。4大大会では95年のウィンブルドン選手権で準々決勝に進んだ松岡修造以来となる。

 6、7月のウィンブルドン選手権に続く2度目の4大大会出場となった錦織はフォアの強打を軸にゲームを組み立て、最初の2セットを6-4、6-4で連取した。続く2セットを3-6、2-6で落としたが、最終セットに粘りを発揮して7-5で奪った。

 錦織は「信じられない。自分にとって最も価値のある勝利。何と言っていいか分からない。(4回戦進出を)とても誇りに思う」と興奮気味に話した。