フィギュアスケートのペアでロシア人の男子選手、アレクサンドル・スミルノフとペアを組む川口悠子(27)が2010年バンクーバー冬季五輪でロシアからの出場を目指すため、同国の国籍を取得した。

 17日付のロシア大衆紙コムソモリスカヤ・プラウダが報じ、メドベージェフ大統領が国籍付与の大統領令に署名した。川口は「国籍が日本でなくなるということは重大な決断なので、そうするからには五輪でメダルを取りたい」と話している。

 川口はサンクトペテルブルク市の大学で国際関係を学び、ロシア語も堪能。国籍取得は約半年前に申請し、マトビエンコ市長も支持したという。

 ジュニア時代にシングルで活躍した川口は1999年、ペアに転向。2006年からスミルノフとコンビを組み、昨年は世界選手権で4位、スケートカナダではグランプリ・シリーズを初制覇する躍進ぶりを見せた。