<陸上:布勢リレーカーニバル>◇7日◇男女100メートルほか◇鳥取・コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場

 女子100メートルで福島千里(20=北海道ハイテクAC)が日本新記録を連発した。午前の第1レースは11秒28、午後の第2レースではそれを上回る11秒24で走った。

 従来の記録は01年7月の二瓶秀子(当時福島大院)と、福島が昨年4月にマークした11秒36だった。

 福島は「この鳥取に向けて、疲れを抜いてリセットしてきた。リラックスして自分の走りができた。1本目で(記録が出て)満足してしまったが、しっかり走れた。結果が出てよかった」と笑顔を見せた。

 これで8月の世界選手権ベルリン大会の参加標準記録A(11秒30)を突破。6月の日本選手権(広島)で優勝すれば代表内定となる。「世界選手権でもこういう走りをして記録を出さないといけない」と先を見据えた。

 また高橋萌木子(ももこ=平成国際大)も第2レースで11秒32と自己ベストをマーク。世界選手権の参加標準記録B(11秒40)を初めて突破した。

 男子100メートルでは注目された塚原直貴(富士通)は10秒36と奮わず。第2レースをキャンセルした。

 この大会は追い風の好条件で走れる会場の特性を利用し、短距離の記録更新を目的に今年から創設された。