<フィギュアスケート:世界選手権>◇13日◇カナダ・オンタリオ州ロンドン

 日本男子のエースがなんとか踏ん張りを見せた。

 ショートプログラム(SP)で高橋大輔(26=関大大学院)が84・67点で4位。ソチ五輪の枠取りがかかった大会で、滑走順で自分より前の羽生、無良が崩れるなかでベテランらしく落ち着いた演技をみせた。

 「本当にジャンプは残念ですけど、この調子のなかでまあまあうまくまとめられたかな。結果としては、自分のなかではスタートが切れたと思う」。冒頭の4回転トーループが両足着氷になったが、調子が上がらないなかでミスを最小限に抑えた。あとは武器の表現力をいかんなく発揮して、さらに上位を狙える位置につけた。1日空き、15日(日本時間16日)にフリーが行われる。「五輪の枠取りもあるが、自分のできることを精いっぱいやって、悔いの残らないように、練習してきたことをぶつけてやれればなんとかなる」と話した。