フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカで2連覇を飾った男子の町田樹(関大)が28日、成田空港に帰国し「初戦でここまでの水準を提供できたのは誇りに思う。現時点では自分に合格点を与えられる」と喜びを語った。

 ベートーベンの名曲「交響曲第9番」で滑るフリーなど芸術性を追求した新プログラムが高い評価を得た。「細部までこだわった作品でレベルアップした姿を見せたいと思っていた。それぞれに解釈し、受容してくれたら表現者としてこれ以上ない幸せ」と話した。

 次に出る第5戦フランス杯(11月21、22日・ボルドー)で表彰台に立てばGPシリーズ上位6選手によるファイナル(12月・バルセロナ)進出が決まるが「ダブル優勝で駒を進められたらいい」と連勝に意欲を示した。