スピードスケート・ショートトラック女子で2010年バンクーバー、14年ソチ冬季五輪に出場した桜井美馬(25=東海東京証券)が30日、現役引退を表明した。

 「ソチ五輪でやりきった気持ちがあった。次の五輪を目指すことができればと思っていたが目標を立てられなかった」と語った。群馬県で行われている冬季国体が現役最後の試合となる。

 大阪府出身の桜井は全日本選手権で3度総合優勝するなど日本のトップ選手として活躍した。13年世界選手権の3000メートルリレーで銅メダル獲得に貢献。バンクーバー五輪7位、ソチ五輪5位だったリレーも一員として滑った。

 ソチ五輪後はオーストラリアに留学するなど競技から離れていた。今後について「何らかの形でスケートに携わりたい」と話した。