日本水泳連盟は16日、都内で臨時常務理事会を開き、競泳の日本選手権(4月5~10日、東京・辰巳)を中止すると発表した。東日本大震災で辰巳国際水泳場の水深を変える可動床が故障。泉専務理事は「水深が1メートル40センチから動かず、競技できる状態にない」と説明した。7月の世界選手権(上海)の代表選考を兼ねているため、静岡・浜松で4月9~11日に選考会を開催する方向で最終調整に入った。大会には平泳ぎの北島康介らがエントリーする。

 また、同じ辰巳で5月2~5日に予定されたシンクロは、代替地を探し、5月末までに五輪予選出場の選考会を開く方針。飛び込みは日本選手権の大会名を外し、予定通り4月1~3日(神奈川・相模原市)で世界選手権の選考会を行う。