柔道日本男子代表の井上康生監督(36)は14日、男子60キロ級の高藤直寿(21=東海大)を規律違反の処分として全日本柔道連盟(全柔連)の強化指定ランクを最高位のAからBに降格したと明かした。関係者によると、8月の世界選手権(ロシア)期間中、高藤が現地練習などで遅刻を繰り返していたという。この規律違反を重く見て、13日の強化委員会で処分を決定した。高藤は2連覇を狙った同選手権で3位だった。降格で競技活動に影響はない。

 同処分を提案し、けじめとして自ら頭を丸めた同監督は「(丸刈りは)私自身の戒めの気持ち。指導力不足。最強かつ最高の選手を育てるために、一層厳しく指導していきたい」と口元を引き締めていた。