ヤマハ発動機はリコーに完敗し、11位決定戦(19日、埼玉・熊谷)に臨むことになった。

若手中心のメンバーで経験不足を露呈。大量9トライを許した。清宮克幸監督(51)は「局面では良いプレーもあったが、全体を通すとまだまだ。ただ、こういう経験をしながら、選手は成長していくもの」と振り返った。

チーム全体では低調なパフォーマンスを見せた中、CTB白井吾士矛(あとむ=23)が気を吐いた。ボールキャリーで力強い突破を見せた。後半14分には敵陣ゴール前のスクラムでリコーを押し下げて右に展開。白井がボールを受けると、相手タックルをものともせずにトライを奪った。

最初のプレーでタックル後にボールを離さず、反則を犯していた。清宮監督から「白井はボールキャリーとして面白く、途中から良いプレーをしたが、最初でそれが出せなかった」と指摘された。

豊田自動織機との次戦が、清宮体制最後の試合だ。白井は「今日出た課題をポジティブに捉えたい。入社して1年ですが、清宮監督や引退する選手のために勝って終わりたい」と力を込めた。【大野祥一】