スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズが22日、強豪ワラタス(オーストラリア)との今季国内初戦(23日、東京・秩父宮ラグビー場)に向け会場で練習を行った。9月20日開幕のワールドカップ(W杯)日本大会での日本代表入りを目指すCTB中村亮土(27=サントリー)が、今季初先発でのアピールを誓った。

約1時間行われたチーム練習で、中村は常に声を出し続けた。セットプレーやサインプレーをFW、BKに関係なくチーム全員と声を掛け合って入念に確認。チームの今季国内戦初戦が、自身の初戦と重なり「ようやく今シーズンが始まったなと個人的に思う。スタートを大事にしたい」と口にした。

W杯での日本代表入りに向けても大事な試合になる。右ふくらはぎ肉離れにより、所属のサントリーでは昨年12月1日のトップリーグのクボタ戦を最後に戦線離脱。約2カ月半ぶりの公式戦出場となるが「試合勘は戻っている」と不安はない。W杯イヤー初戦に「セレクション(選考)になってくると思うのでモチベーションは高い。間違いなくチェックされると思うので、しっかりアピールしたい」と気持ちは高まっている。

都内ではW杯日本代表候補合宿が行われているが「サンウルブズに選んでもらったチャンスを生かしたい。もう1段階レベルアップすることを意識している」。外国人相手に当たり負けしないタックルの強さが持ち味。「つながりをもって細かいコミュニケーションを取りながらやりたい」とリーダーシップもアピールする。【佐々木隆史】

◆中村亮土(なかむら・りょうと)1991年(平3)6月3日、鹿児島市生まれ。鹿児島実1年からラグビーを始め、帝京大では主将として大学選手権5連覇に貢献し、サントリー入社。主なポジションはSO、CTB。代表キャップ数16。178センチ、92キロ。