<東京6大学野球:早大1-0法大>◇第6週最終日◇16日◇神宮

 早大、慶大がともに連勝で勝ち点3として、優勝争いは両校に絞られた。早大は今秋ドラフトの目玉、大石達也投手(4年=福岡大大濠)が8回から登板し最速153キロで2回3奪三振。同じくドラフト候補右腕、先発の福井優也投手(4年=済美)との3安打無失点リレーを達成した。05年春以来10季ぶりに早慶戦(29日~)で勝ち点を挙げた大学が優勝となる。

 1-0の8回、守護神大石がしびれる場面でマウンドに向かった。1死から、150キロ、153キロと球速を上げて、最後は見逃し三振に切った。2回3奪三振。1回戦の2回5三振に続く完ぺきな仕事で、首位を守った。

 福井との3安打完封リレーで法大に連勝し「負けられない試合だったので、すごくうれしい」と喜んだ。4月25日の明大2回戦は1回3失点するなど不調だったが、優勝争いに合わせて復調。15日は斎藤に大学初本塁打の先を越された。投打二刀流に挑戦するなど打撃力は投手陣でピカイチだが「福井も打ったことあるし、後はオレだけ…」と苦笑いで発奮した。

 不調の間は斎藤から野球漫画「タッチ」を借りて気分転換した。主人公の上杉達也は同じ名前。「法政戦の前から4連勝するつもりだった。次も連勝して優勝したい」と力強かった。